ずーっとあなたに恋してた

苦しくて、切なくて、でも愛おしい。そんな恋の物語。

はじめてのお泊り

ユリさん家での女子会、楽しい宴は深夜まで続いていた。

 

 

でもその途中から、私は強い睡魔に襲われていた。

 

あまりの楽しさに、ついつい飲み過ぎてしまったのだ。

 

 

みんなともっとお喋りしたい。

ユリさんの話をもっと聞きたい。

 

そう思うものの、まぶたが重く、目を開けていられない。

 

 

だんだんとみんなの声が遠くなってきて、私はそのままソファに横たわり、寝落ちしてしまった。

 

 

 

それからどれくらいの時間が経ったのだろうか・・・

 

ふと目を覚ますと、さっきまで賑やかだった部屋は静まり返り、テーブルの上も片付けられている。

 

どうやら私が寝ている間に、みんな帰ってしまったようだ。

 

 

でも私の頭は、まだ半分思考停止状態。

 

相変わらずまぶたも重く、体も動かない。

 

ソファに横たわったまま、ただ目の前にあったテレビをぼーっと見つめていた。

 

 

すると洗面所の方から、ユリさんが出てきた。

 

「起きました?」

 

と声をかけらた瞬間、ハッと我に返る私。

 

『あ・・・ごめん、すぐ帰るね』

 

と言いながら、重い体をなんとか起こそうとした。 

 

すると、

 

「泊まっても大丈夫ですよ?」

 

と言ってくれる優しいユリさん。

 

でもさすがに私の気持ち的にまずいので、

 

『いや、でも悪いし・・・帰るよ』

 

と言うと、

 

「そんな状態じゃ帰れないでしょ?」

 

と言われ、黙り込む私。

 

 

たしかにまだお酒のせいで頭の中はぐるぐると回っていた。

 

たぶん起き上がれば普通には歩けない状態だったと思う。

 

何よりも眠気が強すぎて、できればここで寝かせてもらえたら、すごくありがたかった。

 

 

そして少し考えた結果、

 

『・・・本当にいいの?』

 

と、ユリさんに聞く私。

 

ユリさんはふふっと笑いながら

 

「だから、いいですよ?」

 

と、言ってくれた。

 

 

それを聞いた私はユリさんにお礼を伝え、半分起こしかけていた体を、再びドサッとソファに預けた。

 

皮張りのソファは冷たくて気持ちいい。

 

そしてユリさん家のいい香り(笑)

 

まぶたを閉じると、すぐにでも深い眠りに入りそうだった。

 

 

 

 

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