ずーっとあなたに恋してた

苦しくて、切なくて、でも愛おしい。そんな恋の物語。

第一印象

初デートをきっかけに、私たちは頻繁に会うようになった。

 

たいていはユリさんから、

 

「ひまぁ~、どっか行こう~」

 

というようなLINEがきて遊びに行くのだけど、暇なときに私を思い出してくれることがすごく嬉しかった。

 

 

あとは仕事終わりにも、たまに私のデスクまできて

 

「今日ごはん行きません?」

 

とか言ってくる。

 

しかもそれをすこし恥ずかしそうにというか、照れ臭そうな感じで言ってくる姿がめちゃくちゃかわいい(T^T)

 

『いいよ~』

 

と返事をすると

 

「じゃあ、あとでまたLINEしますね」

 

と去っていくユリさん。

 

その背中が愛しすぎて、仕事どころではなくなる(笑)

 

 

そんなある日、ふたりでドライブをしているときに、ユリさんにこんなことを言われた。

 

「木下さんって、もっと怖い人かと思ってました」

 

『え!なんでなんで?』

 

「受付してた頃、木下さんいつも怖い顔で入ってくるから」

 

 

たしかに・・・私は真顔が怖いとよく言われる(-_-;)

 

あの頃はユリさんのことをまったく意識していなかったから、自分がどんな顔をしているかなんて気にもしてなかった。

 

 

『えー、私そんな怖い顔してた?』

 

「してましたよ~、いつも無表情でツカツカツカー!って通り過ぎていくし」

 

いや、だいぶ印象悪いね(^^;

 

「でも異動になって初めて木下さんと喋ったときに、あ、この人笑うんだって思いました(笑)」

 

 

私もユリさんはもっとクールで大人っぽい人だと思ってたけど、実際はめちゃくちゃよくしゃべるし、少し子どもっぽくてかわいいところもある。

 

もしもユリさんが異動になっていなかったら、きっとこんな顔を見ることもなかったかもしれない。

 

そう考えると、あの日の人事異動がとても運命的なものに感じた(笑)

 

 

 

 

 

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